キャリアプラン
後期臨床研修の案内
広島大学眼科学教室は赤木五郎教授による昭和22年の講座開設以来50年を超え、5代目にあたる現木内良明教授のもとでさらなる発展を目指している。臨床は主に緑内障、角膜疾患、網膜硝子体疾患を扱っており、専門外来として緑内障外来、角膜外来、網膜硝子体外来、斜視弱視外来、小児斜視外来、神経眼科外来、ぶどう膜外来がある。
後期研修プログラムは日本眼科学会専門医制度の眼科研修カリキュラムに準じて行なっていく。
1.医局の概要
A.各専門分野の構成
専門分野・研究テーマ | チーフ(職名) |
---|---|
緑内障(後期研修医プログラム) | 廣岡(病院診療教授) |
角膜(後期研修医プログラム) | 近間(病院診療教授) |
網膜硝子体疾患(後期研修医プログラム) | 原田(講師) |
小児、斜視(後期研修医プログラム) | 小松(助教) |
ぶどう膜(後期研修医プログラム) | 原田(講師) |
眼形成 | 末岡(助教) |
B.最近の入局者数
合計 | 広大卒(男) | 広大卒(女) | 他大学卒(男) | 他大学卒(女) | |
---|---|---|---|---|---|
平成20年度 | 7名 | 0名 | 0名 | 1名 | 6名 |
平成21年度 | 4名 | 1名 | 0名 | 0名 | 3名 |
平成22年度 | 4名 | 1名 | 0名 | 1名 | 2名 |
平成23年度 | 4名 | 0名 | 1名 | 0名 | 3名 |
平成24年度 | 2名 | 0名 | 0名 | 1名 | 1名 |
平成25年度 | 4名 | 1名 | 1名 | 1名 | 1名 |
平成26年度 | 3名 | 0名 | 0名 | 1名 | 2名 |
平成27年度 | 3名 | 1名 | 1名 | 1名 | 0名 |
平成28年度 | 5名 | 0名 | 1名 | 3名 | 1名 |
平成29年度 | 5名 | 0名 | 1名 | 2名 | 2名 |
平成30年度 | 7名 | 2名 | 0名 | 4名 | 1名 |
平成31年度 | 5名 | 1名 | 1名 | 0名 | 3名 |
令和2年度 | 6名 | 0名 | 1名 | 3名 | 2名 |
令和3年度 | 5名 | 0名 | 0名 | 4名 | 1名 |
令和4年度 | 6名 | 1名 | 0名 | 4名 | 1名 |
令和5年度 | 5名 | 0名 | 1名 | 3名 | 1名 |
令和6年度 | 6名 | 1名 | 2名 | 2名 | 1名 |
2.入局後の進路
A.入局後のプログラム
眼科では後期研修開始後2年間の内、最低1年間を日本眼科学会から認証を受けたプログラムを持つ研修指定病院(基本的に大学病院)で研修することが義務付けられている。市中病院だけでは眼科のすべての分野の研修を十分行うことが不可能に近いからである。
最初1年間は大学病院で眼科の基本研修を行う。その後の2年間は指導者層が厚い基幹病院で基礎研修を行う。この3年間で学会発表、論文作成の指導も受ける。
4年目からは指導医の監督を受けるが、自分で判断しながら診察、治療(手術)に当たる。また、3年目以降は大学院に進学して博士号を目指すことも可能である。
眼科専門医資格の取得はひとつの区切りであるが、眼科医として最低限の能力が保証されたということにすぎない。緑内障、網膜疾患、角膜疾患、小児眼科、ぶどう膜炎など、より専門性の高い技術を身につけるためには大学病院や専門性の高い関連病院の各専門外来で修練を重ねる必要がある。専門医を取得する前後に専門をきめる。
各疾患が研修できる専門病院
網膜:大学病院・県立広島病院
緑内障:大学病院・広島総合病院
神経眼科:大学病院
角膜:大学病院
小児眼科:大学病院
眼形成:大学病院・聖隷浜松病院
B.勤務先の病院の決定
Aのルールにのっとり、人事異動で本人の希望と地域医療のバランスによって、勤務先を数箇所示し、そのなかから推薦する。眼科専門医および大学院終了して学位取得後、関連病院の部長・副部長に推薦する。 4~5年毎の勤務異動も状況しだいである。
C.女性の医師への対応について(産休、育休、休職後の職場復帰など)
産休、育休に対しては特に制限なく、代診や人事異動で対応しており、復帰される際も本人の希望に応じて、パートでの勤務やフルタイム勤務を決定している。(眼科は女性医師が多く、生涯眼科医療に携われるよう勤務しやすい環境を配慮していると自負している。)
D.国内・国外への留学希望者の取り扱いについて
国内・国外への留学は希望があれば希望に添えるようにする。また医局の業務、研究成果を勘案して人選している。
E.関連病院
常勤病院
非常勤病院
3.大学院について
A.大学院への最近の進学状況
2010年度 (平成22年度) |
2011年度 (平成23年度) |
2012年度 (平成24年度) |
2013年度 (平成25年度) |
2014年度 (平成26年度) |
2015年度 (平成27年度) |
2016年度 (平成28年度) |
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1名 | 7名 | 5名 | 3名 | 0名 | 1名 | 3名 |
2017年度 (平成29年度) |
2018年度 (平成30年度) |
2019年度 (平成31年度) |
2020年度 (令和2年度) |
2021年度 (令和3年度) |
2022年度 (令和4年度) |
|
2名 | 5名 | 2名 | 1名 | 3名 | 2名 |
B.大学院進学希望者の取り扱い、留意事項
大学院進学を希望すれば、全ての人が入学可能である。大学院生の間の生活費を得るために最低2年間の眼科臨床研修を終えてから大学院に進学することをお勧めする。
臨床から離れたくなければ、社会人大学院制度により、診療にたずさわりながら研究することも可能である。
4.専門医・認定医について
A.取得できる専門医,認定医
日本眼科学会専門医
日本眼科学会指導医
B.専門医の取得方法について
受験資格:認定研修施設において5年以上専門医制度規則施行細則第7条で定められた眼科臨床研修を行い、また、4年以上日本眼科学会員であり、かつ受験時に日本眼科医会会員であること。
5.広大医局の今後の展望について
これから老齢人口が増え、眼科疾患は増加してくることが予想される。眼科医は益々必要な時代となっているが、マスコミのミスリードによって新眼科医は減少しており、公的病院に眼科医が足りない状態が起こっている。眼科医不足の今、眼科医になれば将来やることはいくらでもあり、ポジションが足らなくなるなんてことはない。
6.問い合わせ
広島大学病院眼科学教室では私達とともに眼科医として臨床・研究を行っていかれる方を募集しております。ご質問のある方、入局を希望されている方は、下記まで一度ご連絡ください。再度こちらから詳細を連絡させて頂きます。
入局選考方法 | 面接 |
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入局に関しての担当者 | 小松 香織 |
連絡先 | 〒734-8551 広島市南区霞1-2-3 広島大学大学院医系科学研究科視覚病態学講座(眼科学) |
TEL | 082-257-5247 |
FAX | 082-257-5249 |
ganka@hiroshima-u.ac.jp |