HiroshimaUniv.
Graduate School of
Biomedical Sciences Department of
Ophthalmology and Visual Science
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先輩からのメッセージ

医師として歩む長い人生の中で一度は研究の世界に足を踏み入れてみてもよいのではないでしょうか
福戸 敦彦
役職病院助教
専門分野眼科一般
資格日本眼科学会認定眼科専門医

眼科医として12年目を迎えました。広島大学を卒業後、市中病院での2年間の初期研修を終えてから広島大学眼科に入局しました。顕微鏡下で行うマイクロサージャリーに興味があり、比較的短時間の手術で患者さんの生活の質を劇的に改善させることができるという点に惹かれて眼科を選びました。

入局1年目は大学病院で、2年目と3年目は関連病院で後期研修を受け、4年目で大学院に入学しました。臨床研究よりも基礎研究のほうに適正があるだろう、と木内教授からの勧めで原爆放射線医科学研究所にある教室に配属されました。そこで放射線照射後に起こるヒストンの翻訳後修飾についての論文を執筆し学位を頂きました。研究を進める中で免疫染色、ウェスタンブロット、免疫沈降、PCRなどの基本的な実験手技を丁寧に指導していただきました。

大学院で習得した実験技術を生かして、眼科に関する研究がしたいと考えていたところ、今度は留学のお話を頂きました。9年目の秋から2年間、カリフォルニア大学デービス校の獣医学部へ博士研究員として留学しました。そこでは研究をするだけではなく、獣医学部の学生の授業を一緒に聴講したり、組織学の実習で学生にアドバイスしたりと貴重な経験がたくさんできました。

留学中は角膜の研究をしており、帰国後も臨床をしながら研究も続けたいと考え、現在は大学病院で角膜チームに所属しています。大学病院クラスの病院でないと経験できない角膜移植の執刀をさせてもらい、また外来では希少な前眼部疾患の患者さんを診察することができ充実した毎日を送っています。

入局しなくても専門医資格を取得することはできますが、基礎研究や海外留学は入局していないとなかなか経験できません。医局は自由な雰囲気で、やる気があれば色々と経験させてもらえる環境です。私たちの医局に興味を持たれた方はぜひ一度見学にいらしてください。

臨床をしながら研究も
湯浅 勇生
役職医科診療医
専門分野眼科一般
資格日本眼科学会認定眼科専門医

私は広島大学病院での2年間の初期臨床研修を経て、眼科に入局しました。入局後、大学病院に1年間、市中病院に4年間勤務し臨床経験を積ませて頂きました。その後、再び大学病院での勤務となり、大学院に入学しました。緑内障の臨床研究をテーマとして与えていただき、指導医の先生方の教えのもとに学位を取得することができました。当初は臨床を継続しながら大学院生活を送ることは、体力的に難しいのかなと思っていました。しかし実際にやってみると診療や手術を行いながら研究を行うことは十分可能で、私にはこれが合っていたと思います。もちろん、基礎研究の道へ進むという選択肢も可能です。

広島大学の眼科では角膜、眼形成、斜視、緑内障、網膜硝子体チームがあり、本人の希望でローテートすることもできます。現在は、自分の臨床の幅をさらに広げるために、緑内障チームから網膜硝子体チームへローテートして、日々努力をしています。

臨床の場は、苦労も多く楽しいことばかりではありませんが、優秀な先輩方や後輩に恵まれたこの環境で仕事をしてみるのも悪くないと思います。もし、興味がありましたら、眼科への入局を考えてみてはいかがでしょうか。

充実した大学院生活
宍道 紘一郎
役職クリニカルスタッフ
専門分野眼科一般
資格日本眼科学会認定眼科専門医

私は広島大学眼科に入局後、大学病院と広島日赤病院に臨床医として勤務した後に大学院に入学しました。眼科医4年目での入学でした。

基礎研究を行う眼科の大学院生には、眼科内のラボで実験をする、もしくは学内外の他施設で実験をするという2つのやり方があります。私は眼科内のラボで実験を行っており、光線力学的抗微生物化学療法(photodynamic antimicrobial chemotherapy:PACT)の研究に取り組んでいます。PACTとは光、酸素、そして光感受性物質というそれ自体は無毒な3つの要素の共作用で、病原微生物を破壊する治療法です。まだまだ発展途上の技術ですが、多剤耐性菌の脅威が高まる昨今注目が集まっています。私たちのチームはPACTの感染性角膜炎への治療応用を目標に研究を続けており、これまで種々の病原微生物に有効であることを示してきました。

さて大学院入学の是非ですが、私個人としては大学院に入って良かったと思っています。論文の探し方・読み方は間違いなくすぐに変わります。この力は臨床でも非常に役立つもので、難しい症例に遭遇した時に抵抗なくPubMedを開けるようになります。論文速読力は専門医試験の勉強にも大変役立ちました。また学術的成果としても、全国学会での受賞や、目標の海外雑誌に論文が採択されるなど、臨床だけでは得難い経験をすることができました。

研究をすると臨床(特に手技)が遅れると不安になるのはもっともですし、ある程度事実です。そんな人には臨床をバリバリやりながら研究を並行する道もあります。私は自分の知力・体力・根性にそこまで自信がなかったのでベッドフリーで研究をしていますが、実際に二足のワラジで頑張っている人もいます。ちなみに、大学院生は優先的にバイトを斡旋してもらえますので、大贅沢しなければお金の心配はいりません。小贅沢くらいならできます。

恵まれた環境というのは望んでも必ずしも手に入るものではありませんし、キャリアが浅いうちは何が「恵まれている」かもはっきり分からないものです。選択肢を増やすという意味で大学院は価値のあるキャリアパスだと思います。たとえ研究で失敗しても誰の視力も落ちませんので、気軽に検討してみてください。広大眼科でお待ちしております。

周りに助けられながら家庭と仕事の両立
日山 知奈
役職助教
専門分野ぶどう膜

入局以降、広島大学病院で常勤として働いております。入局一年目は大学病院で緑内障、網膜・ぶどう膜、角膜・眼形成、小児斜視のチームをローテーションしながら、眼科診療の基礎を学びます。二年目以降は市中病院に異動し、臨床医としての経験を積む眼科医が多いです。私は丁度入局一年目終盤に妊娠したため、市中病院に出ることなく入局早々産休に入ることに以後のキャリア面で不安を感じていました。そこで、ぶどう膜炎の臨床研究へのお誘いがありました。海外生活が長かった私に、英語を使わないのはもったいない、ぶどう膜炎の治療成績について研究してみないかとのお声がけに背中をおされ、妊娠中に社会人枠大学院生となりました。

5ヶ月の産休を経て大学病院で常勤として復帰し、以降主にぶどう膜炎の外来を担当しながら、ぶどう膜炎に対する免疫抑制剤の効果や、興味をもった眼内悪性リンパ腫の治療成績などの学会発表、論文執筆などを行っております。手術は白内障のみならず、悪性リンパ腫疑いの患者の硝子体生検や、ぶどう膜炎患者の続発緑内障の手術なども執刀させていただいております。子育てしながら執刀件数も増やせることは、専門医試験の受験資格を得るためにも重要なことです。子供が小さいうちは当直免除などのご配慮がいただけるため、オン・オフめりはりつけて働くことが可能です。複数の論文の締切などに追われて大変なこともありますが、家族はもとより先生方のご理解、ご協力のもと乗り切っています。

出産などを機に仕事面で諦めなければいけないことばかりではありません。外来診療、手術はもちろんのこと、努力次第で研究などもできます。広島大学病院眼科は各専門分野の先生方に治療方針なども非常に相談しやすく、居心地の良い医局です。ご興味がある方は是非一度見学にいらしてください。一緒に楽しく働きましょう!